なぜこの銅を使う?抵抗溶接電極の品質を支える「銅」の種類と特徴

当社が製造する「抵抗溶接電極」。この名前は、あまり聞き慣れないかもしれません。しかし、この電極は自動車部品、家電製品、建材など、私たちの身の回りにある様々な工業製品の製造現場で使われています。金属同士を接合する「抵抗溶接」において、この電極が重要な役割を担っているのです。

そして、この抵抗溶接電極の品質を大きく左右するのが、使われている「銅」の種類です。実は、「銅」と一口に言っても、それぞれに異なる特性を持った様々な種類があります。

この記事では、弊社で取り扱うことの多い5種類の銅に焦点を当て、それぞれの特徴や、なぜその銅を電極に採用しているのかをご紹介します。

普段は目にすることのない電極の材料について、この機会に少しでも知っていただけると幸いです。


◆タフピッチ銅

表面粗さを滑らかに仕上げることで、貴金属にも負けない美しさを見せます!

「タフピッチ銅」は、いわゆる純銅で、成分は99パーセント銅です。 導電率が高いので、給電部品などの材料として適しています。 高度が低いので、強い圧力が加わる設備の電極には不向きです。 また、歪みが生じやすい為、加工性はほかの材料に比べ悪いです。


クロム銅

キャップチップなどの先端電極部品に多く使用!硬度が上がり、加圧に強くなります

「クロム銅」は、銅に対し1%程度のクロムを合わせた合金です。 タフピッチ銅に比べ、クロムが加わることで若干導電率は低下しますが、 硬度が上がり、加圧に強くなりますのでキャップチップなどの 先端電極部品に多く使われています。 ナツメでは、一般的な電極の素材として最初にご提案させていただいており、 電極の為の金属といっても過言ではありません。


◆アルミナ分散銅

特殊なメッキ鋼板など、条件の厳しい素材の溶接をする際の電極部品の材料!

「アルミナ分散銅」は、銅とアルミナの粉末を混合させた特殊な銅合金です。 クロム銅よりも硬度が高く、導電率も良好。更に高温での硬度低下が少なく、 特殊なメッキ鋼板など、条件の厳しい素材の溶接をする際の電極部品の材料です。


◆ベリリウム銅

比較的強度が必要なシャンクや、ネジアダプター等の材料に適しています!

「ベリリウム銅」は、銅にベリリウムを配合し、硬度を大幅に 上昇させた銅合金です。 ベリリウムの含有量に合わせてBeCu50とBeCu25と区別され、 50・25の数値はそれぞれの導電率の目安を表しています。 ベリリウムの含有量が多いほど、導電率が低下しますが、 硬度は高くなります。


黄銅・真鍮

抵抗溶接以外の分野にも多く利用されているポピュラーな金属!

「黄銅・真鍮」は、銅と亜鉛の合金で、銅合金の一種です。 亜鉛が加わることで、導電率が大幅に低下していますが、 加工性が大変良好で、抵抗溶接以外の分野にも多く利用されている ポピュラーな金属です。 ナツメでは、アダプターやホーンなどの部品にこの材料を用います。


最後に

普段はあまり意識することのない「銅」の世界はいかがでしたでしょうか?

当社では、今回ご紹介した銅以外にも、多様な材料を取り扱い、加工を行っています。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽に当社ウェブサイトもご覧ください。

【参考ウェブサイト】
株式会社ナツメ-Powered by イプロス:https://pr.mono.ipros.com/natsume-copper/product/category/72945/